海外に進出する際には円高円安どっちがいい?【大きな影響あり】

海外に進出する際には円高円安どっちがいい?【大きな影響あり】

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「一ドルは何円ですか?」と聞かれてパッと答えられますか?

一般に為替相場と言われるこの値は海外でビジネスを行う上でとても重要になります。

なぜなら、為替レートが変動することによって海外ビジネスで稼いだ収益を日本国内に持ち込んだ際には収益に大きな差が発生するからです。

例えば、同じ年間10万ドルの売上を上げる海外ビジネスを考えてください。

2012年では一ドルが81円

2020年では一ドルが109円とすると

年間10万ドルの売上を上げる海外ビジネスで稼いだお金は日本円で

2012年であれば810万円

2020年であれば1090万円

となります。

このように為替の変動によって収益に大きな差が生じることが解ります。

以上のように為替レートに注目することは海外ビジネスを行う上でとても重要になります。

今回の記事ではそんな為替レートについて以下の内容を紹介したいと思います。

この記事の内容

  • そもそも円高・円安とは?
  • 円安・ドル高のメリット・デメリット
  • 円高・ドル安のメリット・デメリット
  • 円ドルの力関係を決める3大要素
  • 為替リスクとは
  • 為替リスクを避ける(ヘッジする方法)

 

そもそも円高・円安とは?

そもそも円高・円安とは?

まず、円高とは、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。

逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。

例えば

2012年では一ドルが81円

2020年では一ドルが109円なので

2012年には1円で0.013ドル

2020年には1円で0.0096ドルと交換することができたわけです

そのため

  • 2012年は円高
  • 2020年は円安

ということになります。

 

円安のメリット・デメリット

円安のメリット・デメリット

円安のメリット

円安の際には海外に輸出製品の価格が低くなります。

そのため、輸出産業が好調になります。

例えば、

日本で製造費用が100円かかる商品は2012年には1円で0.013ドルなので1.3ドルで輸出することになります

ただ、2020年には1円で0.0096ドルなので0.96ドルでの輸出となりアメリカの購買者にとっては商品が安く買える状態が発生するのです。

その結果、円安時には輸出商品の売上が好調になります。

 

円安のデメリット

円安の際には輸入企業にとっては痛手になります。

特に原材料を海外で輸入し、日本で製造販売する企業にとっては苦しい状況が続くことになります。

例えば日本で100円の製品の原材料を1ドルで輸入することを考えます。

  • 2012年では一ドルが81円なので原価は81円
  • 2020年では一ドルが109円なので原価は109円

となり、

2012年では19円の利益が出るのに対して2020年では9円の赤字になってしまいます。

 

円高のメリット・デメリット

円安のメリット・デメリット

円高のメリット・デメリットは円安・ドル高のメリット・デメリットの逆です。

円高のメリット
輸入品が割安になり国内での購買意欲を促進する結果、輸入産業が活発になります。

円高のデメリット
輸出品が割高になるため輸出先での購買意欲が減退し、輸出産業は不況となります。

円ドルの力関係を決める3大要素

では、何が円安ドル高、円高ドル安を決めるのでしょうか?

この章では主要な決定要因をは以下の3つです。

 

 

  • 日米金利差
  • 世界的な株高・株安
  • 政治圧力・購買力平価

それぞれ詳しく紹介します。

日米金利差

一般的に

  • ドル金利が上昇→円安ドル高
  • ドル金利が下落→円高ドル安

となります。

金利とは1ドルを銀行に10年間預けておいたときに手に入る利息と考えてください。

米ドルの金利が上昇すると
→円で貯金するよりドルで貯金したほうがお得

→ドルの人気が出る

→円安ドル高

となります。

また、米ドルの金利が下落すると

→ドルで貯金するより円で貯金したほうがお得

→円の人気が出る

→円高ドル安

が同様に成り立ちます。

 

世界的な株高・株安

次は、株価と為替相場の関係です。

一般的に

  • 世界不安による株安→円高ドル安
  • 不安緩和による株高→円安ドル高

となります。

背景には

  • 株安の際には安全資産として円を買いたい
  • 株高の際には円を売却し、ドルを確保して、株を購入したい

という投資家心理があります。

このように、通過同士の関係を超えて株に変わる投資対象として円が選ばれることも考慮に入れておく必要があります。

政治圧力・購買力平価

一般に政府から円安を非難する発言が増えると円高・ドル安が進みやすくなり、政府が、円安を容認しているうちは、円安・ドル高が進みやすくなります。

基本的には米政府、米中銀の発言に注目しておけば良いでしょう。

過去のデータでは購買力平価より20%以上円安が進むと円安批判が強まる傾向があります

 

為替リスクとは

為替リスクとは

為替リスクとは冒頭の例でも示したように為替の変動によって円建てでの収益額に変動が生じてしまう現象です。

  • 2012年では一ドルが81円
  • 2020年では一ドルが109円

とすると、

年間10万ドルの売上を上げる海外ビジネスで稼いだお金は日本円で

  • 2012年であれば810万円
  • 2020年であれば1090万円

となります。

このように為替の変動によって収益に大きな差が生じます。

 

これから海外進出する時には円高が有利?円安が有利?

これから海外進出する時には円高が有利?円安が有利?

これから海外進出する際には

  • 日本から海外への輸出業→円安が有利
  • 海外から日本への輸入業→円高が有利

になります

 

まとめ

今回の記事で為替の基本について解説しました。

今回の記事で伝えたかった内容は以下の5つです。

  • 為替の変動によって収益に大きな差が生じる
  • 円安では輸出産業が好調、輸入産業は不調
  • 円高では輸出産業が不調、輸入産業は好調
  • 為替動向は日米金利差、世界の株価、政治的発言から判断する
  • 為替リスクの回避方法は先物取引と現地通貨での保有


今後海外でビジネスを行う際には是非とも為替相場に注目してみてください。